保護猫団体から猫をトライアル!よくある失敗事例と理由
猫を飼うならペットショップから買うのではなく一度保護猫の譲渡会に参加してみよう。
そう思って行って、気に入った子がいたので猫とのお見合いと面談をして、トライアル日時を決めた。
面談はあれこれ聞かれてちょっと面倒だったけれどその分親切に猫の飼い方や先住猫との関係をどうしたらいいかを教えてもらえた。
なんて話はよくあります。
正直、ペットショップはそんなこと聞いてこないしトライアル期間もないし手軽だなと思う人もいたり、自分が条件から外れているからペットショップから買うしかないと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
猫のとっても人にとってもトライアル期間を設けたほうがメリットは多いです。
ペットショップで購入したけれど結局蓋を開けてみれば全然面倒が見れないということで手放す人もいますので。
保護猫に関わらず、新たな猫を迎えるまでの準備とトライアルが失敗にならないための工夫を
トライアル失敗の理由として多いもの
私は今まで200匹以上の猫の譲渡をしてきましたが、トライアルが失敗したこともあり結構精神的にダメージがありました。
今まで4件くらいあったのですが、内訳を見ると
・ペット可の物件にも関わらず隣からクレームが来た 1件
・お世話する自信がなくなった 1件
・家族がアレルギーを発症した 1件
・先住猫との相性が悪かった 1件
一般的に多いのは下の2つです。
私は今まで経験したことがありませんが、トライアル期間中に家の外に脱走したからトライアル失敗という話も聞きます。
そうなったら地獄、数日間捕獲器を設置にしながら周辺を探し回って捜査しないといけません。
先住猫がいる家庭は最初から覚悟しているので仕方ないかと思えますが、アレルギーは一度実際に来てもらって猫と触れ合ってもらって症状が出ないか確認してもらってからのトライアルなので、想定外で結構ダメージがデカかったりもします。
多分この記事を読んでいる方は里親になりたいけれどトライアルが失敗しないようにどうすればいいかということで調べていると思います。
アレルギーが心配な方は事前に内科などで血液検査しておきましょう。
トライアル前に家で準備を!
上記で挙げたトライアル失敗の理由を潰していくために。
まずは脱走対策を。
猫は窓が一箇所でも開いていたら逃げます。
脱走は絶望感しかありません。
絶対に防ぎましょう。
窓は鍵をかける。
開けるときは窓や網戸をストッパーで止める。
こういうのが売ってます。
一番出やすいのが玄関。
ただいまーと帰ってきたら待ち伏せしている時もあります。
そういう特性の猫がいる場合、必ず二重扉にしてください。
あと、特に小さなお子様がいる家庭も開けっ放しに気をつけてほしいです。
市販の商品で意外と簡単に対応できます。
トライアル前に備えておくことも大事です。
脱走して探偵を雇う費用よりも圧倒的に安いし、何よりも精神衛生上良いです。
そして先住猫ちゃんとの相性。
こちらは別の記事で詳しく書きました。
要点をまとめると、いきなり対面させないこと。
人間が見張っている時にケージ越しで対面させること。
最初に喧嘩(本気の取っ組み合い)したらほぼ仲良くなりません。
先住猫も新たな猫も緊張感があるうちに対面させず、どちらも環境に慣れてきてからにしましょう。
新しい子は特に知らない場所でストレスを感じています。
ご飯食べてうんちして一眠りしたあたりから少しずつ落ち着くので間違っても連れてきたその場でいきなり対面はリスクがあるのでやめましょう。
トライアル期間中に体調不良になった場合
お金の話も猫の健康の話も関わってきます。
猫は環境の変化に弱い生き物で、住む場所が変わると体調不良になる場合があります。
また、風邪気味だった子が治療を終えてトライアルをした場合でも環境の変化でぶり返してしまうこともあります。
この医療費は誰が払うのか、そういうこともお互いが事前に確認しておいたほうが安心ですね。
例えばキャットタワーから落下してびっこを引くので病院に連れて行ったという場合や元々の下痢や風邪がぶり返した場合などいろいろなパターンはありますが、故意に(そんな人はほぼいないですが)怪我をさせたり、不注意で怪我をさせたり脱走させて探偵を雇ったりはトライアル希望者が負担しないといけないことかなと。
また、正式譲渡時にかかった医療費を愛護団体が飼い主に請求することが最近はほとんどです。
2~3万円だと思ってください。
儲けるためのお金ではなくかかった実費を頂いて次の子の命をつなぐために使います。
エイズ白血病の検査とワクチンと検便とノミ取りで大体1万円~2万円。
不妊去勢手術をしていたらプラスで手術代金。
これもトライアルが始まる前にお互いに事前確認が必須です。
特に体調不良で起こりやすいのが下痢。
水のような下痢をする場合は脱水症状を起こすとなかなか厄介なので病院に行くことをおすすめします。
ゆるいけれど粘度がある場合は様子を見ながら2,3日続くようでしたら一度検便や投薬をすることをおすすめします。
まとめ
先住猫がいる場合はとにかく先住猫ちゃんとの相性が一番の難関ではありますが新しい子が子猫の場合は案外受け入れてくれることが多いです。
大人猫同士は本当に蓋を開けてみないと分かりません。
トライアル前に事前にこの子の性格はこうだからとか、現在の体調はこういう状態だというような確認をしてから失敗しないように理由を一つずつ潰していきましょう。
そしてもしよかったら、受け譲り先の動物愛護団体に継続的な支援を。
長く続けることが目的ではなく本当は一日も早く終わらせたい活動ですが、まだまだ長期戦になります。
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