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野良猫が急に懐いてくるのはなぜ?助けを求めているサインかも

急に懐く野良猫

全く触れないけれどいつも声をかけていた野良猫が急に甘え出して触れるようになった。
ある日突然家の前に野良猫がいて私の帰りを待っていた。
猫は不思議な動物で色々なエピソードがありますが、急に懐いてくるのはなぜ?
助けを求めているのか甘えたいのか。
その理由を考えてみましょう。

 

元々甘えん坊の猫もいる

 

外で暮らしている猫の多くは人間が近寄ると警戒して逃げていきます。
当たり前の話ですが人間目線でいうと象のような巨大な生き物がいきなり自分に近づいてきて何か喋ってたら怖いですよね。
猫だけでなく基本的に全ての動物は人間を警戒します。

 

けれど、中には人にべったりで地域のアイドルのような猫もいます。
その要因は
・元々人に飼われていたけど何らかの理由で外で暮らしている
・小さな頃から外で人間に接してきた
ということが考えられます。

 

2023年9月に保護した黒猫のよしのぶくんは多分後者のパターンで、外ではベタベタ人に甘えてきて虐待される恐れのあるような警戒心のなさだったので保護しました。
子猫と違って大人猫は人の家に連れてきてからその場所に馴染むまでに時間がかかります。
一週間は夜鳴きを覚悟しておかないといけません。
よしのぶくんは2週間経っても夜鳴きをするので私は寝不足でちょっとノイローゼ気味になっているので実家に避難して寝たりもしてます。

 

元々家で飼われていた猫の場合、人間の家に来てもあまり怯えません。
もちろん最初は驚くのですが何となく感覚を思い出して家に居つきます。

どちらにせよ、外にいる猫で触れるような甘えん坊の子は保護してあげたいものです。
しかし、実際は保護しても里親さんが見つかりにくいことと、先住猫がいる場合相性が悪くてとてもじゃないけど一緒に飼えないという場合があります。
先住猫がいる場合子猫の方が仲良くなりやすいのですが大人猫同士で対面させる時は絶対に最初はケージ越しにして取っ組み合いの喧嘩が始まらないようにしてください。

 

徐々に心を開くパターン

 

野良猫に餌をやっていると段々と顔を覚えられて、道を通る時に待ち構えていたりするものです。
それを続けていると時々その人にだけは全く警戒せずに懐いてくるパターンがあります。
正直に言うとめちゃくちゃ嬉しい反面、その愛情に応えられない時は辛い。
他の人にまで甘えるようになってしまうと虐待される恐れもあるので何らかの対応が必要です。

 

本当は人に撫でられるのが好きな猫もいます。

じっと見つめても目を合わせてきて威嚇もせず怖がらずに逃げないような猫は懐く素質があります。

 

基本的に懐くのは人に近づくとご飯がもらえるというメリットがあると認識している猫です。
全員が全員懐くわけでもなく、全然懐いていない猫を家で飼おうと思って捕まえたけれど家庭内野良猫の状態で一切触らせてくれないまま一生を終える猫もいます。
外の生活は過酷ですが、猫の性格によっては無理に人間の家で飼うよりも外で暮らした方が良いのかなと思う猫もいます。

 

子猫は懐きやすい

 

生後3ヶ月までの子猫は人に懐きやすいです。
それ以上の大きさになると生まれ持った性格や環境に左右されます。
特に母猫の警戒心が強い場合は子猫にも教育しているので難しいかもしれません。

 

私自身、今まで200匹ほどの猫と関わってきましたが生後3ヶ月以内で懐かなかった子猫は2匹だけ。
2匹とも今はある程度里親さんの家で触れてます。
なかなか強烈でしたが人間に対して何か嫌な経験をしてしまったのでしょう。

 

特に乳飲子から育てた猫は人間を母親だと思っているのでべったり甘えてくる子が多いです。
生後1ヶ月までに人に接したことのある猫は外で暮らしていても人馴れしやすい傾向にあります。

 

ある日突然懐いてきた場合

 

道を通っていたらいつも見かける猫。
突然べったり甘えてきた。
このパターンは餌をやり続けて心を開いたか、助けを求めている場合があります。

ある日突然家の窓の外から猫の声が聞こえて窓を開けたら入ってきた。
数日後に赤ちゃんを産んだというエピソードも結構聞くのですがいつもは怖い存在の人間に甘えてくるのは何とかして生き延びようとする決意かもしれません。

 

私の場合、真冬に突然三毛猫の女の子が甘えてきたのですが、家に連れて帰ってご飯を食べてぐっすり寝たかと思ったら、腎臓が悪すぎて尿がコントロールできないのかおしっこを布団にしてしまい、そのまま体調を崩して入院させましたが死んでしまったことがあります。
最後に暖かい部屋の布団で寝たかったのでしょう。
外の猫にも幸せをとその出来事から考えるようになりました。

 

野良猫と仲良くなりたかったら

 

仲良くなる方法はいくつかあります。
しかしその前に、仲良くなってどうするのかを明確に。
保護して連れて帰りたいのか、ただ癒されたいのか。
ただ癒されたいということでご飯を持って行って置き餌をしたりで迷惑行為になってしまうかもしれません。
耳に三角形の切った跡がなければ未手術の猫でご飯をあげ続けていると繁殖してしまうかもしれません。
ご飯をあげるのであればマナーを守り不妊去勢手術の徹底を。

 

仲良くなるのは基本的に継続することです。
高めの声で話しかけたりとテクニック的なこともあるでしょうが、とにかく会う回数を重ねることが一番重要かなと思います。
時々天性の才能なのか公園でベンチに座っていたら猫が隣に来たなど普通の人には近づかない猫が寄ってくるような人もいますが何か人にはないものを持ってるのでしょうね。

 

またたびをあげると確かにちょっと酔っ払って警戒心が弱まるかもしれませんが、興奮してしまい突発的な行動をして車に轢かれるなども考えられますので無理に懐かせようとせず普通にやりましょう。

 

猫が懐いてくるのは何らかの理由があります。
個人的に猫エイズ、白血病の感染猫は外にいても懐いているイメージがあり保護したらどちらかが陽性だったということも。
そして、猫に噛まれたり引っ掻かれたりすると家猫でも何かしら菌を保有していることがあるので外の猫はさらに警戒して消毒、殺菌をしましょう。
猫のサインを見落とさず助けを求めている時は助けてあげてほしいのですがやれることは限られていると思います。
その中でできる範囲でやってあげてください。

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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