保護した猫が部屋の片隅で固まってしまう時。この状態から人馴れするまでの流れ
何百匹と猫と里親さんとのご縁をつないできたのである程度どのくらいの期間で懐くかその子の性格で予想できるようになりました。
トライアル先で部屋の片隅から動かないということも過去にありました。
そこから人馴れするまでどのくらいかかるのか、書いていきます。
人馴れの早さは元々の状態による
この記事に辿り着いた人にも
・動物愛護団体から引き取ったものの部屋の片隅から動かないでいる
・道で出会った猫を保護して連れて帰ったけれど、部屋の隅で怯えている
と様々な事情があると思います。
まず、前者の動物愛護団体から引き取った場合。
こちらは基本的に動物愛護団体がある程度人馴れさせて里親募集しているというケースが多いはず。
中には全く人馴れしていなくて触ろうとしたらパンチしてくるような子もいるかもしれませんが、私の場合そういうレベルの人馴れの猫はまだ譲渡対象として出せません。
元々人馴れしていたけれど、トライアル先のお家で本来の性格が発揮できずに部屋の隅で怯えている場合はそこまで時間はかかりません。
目安として子猫であれば1週間もすれば落ち着いてきます。
猫は環境の変化に弱い生き物で、私が猫カフェを移転した時も最初の1週間は皆怯えていました。
1ヶ月経ってようやくいつものみんなに戻りましたがそんなものです。
大人猫は特に時間がかかります。
夜鳴きもするかもしれませんし、1ヶ月全く触れないこともあるかもしれません。
トライアル期間を長めに設けてもらいゆっくり向き合いましょう。
ちゅーるやおやつなどをあげながらヨシヨシしていくうちに段々と信頼関係ができてきます。
後者の場合、どれだけの期間で人に馴れるか予想がしにくいです。
外でベタベタにすり寄ってくる子であっても部屋に入ると、知らない場所に来て驚いてしまったり元の場所に戻りたいのか外で出会った性格とは違う猫になることが多いです。
けれど、時間をかければ甘えん坊の性格が戻ってきます。
私が先日保護した外でベタベタで足にスリスリしてくるよしのぶくん。
私の部屋に入るとやはりビビってしまいケージの中で不安そうに見てきました。
夜鳴きは1週間続き、地獄のような日々。
それでも段々とお尻の付け根を触るとお尻を立てて喜ぶようになり、ついにゴロンとお腹をみせるように。
私の部屋で里親希望の方に見学に来てもらったのでその時もお腹を見せて喉をゴロゴロ鳴らして喜んでいました。
しかし、トライアルが始まるとまた振り出しに戻り臆病な性格に。
不安になる里親希望の方とこまめにやり取りしながら時間が経てばこうなっていくであろうというイメージを伝えて粘り強く向き合ってもらいました。
1ヶ月のトライアル期間を経てようやく正式譲渡に。
家で飼われておらず外の暮らしが長かった猫はなかなか大変ですが時間をかければなんとかなるもんです。
最後に外で全く馴れていない猫を保護した時。
基本的に怯えるだけでなく噛み付いてきたり猫パンチが飛んできます。
手が傷だらけになるのを覚悟しておいてください。
個人的に、外で触れないレベルの猫を保護するのは交通事故などやむを得ない場合だけで、普通に外で暮らしている猫を無理やり捕まえて家で飼うというのは相当難易度が高くて下手すれば一生家の中で怯えて過ごさせることになるのであまりおすすめしません。
粘れば馴れるとは思いますが、保護猫の活動をしている私にとっては子猫が多すぎてそこにまだ手をつけられないのが現状です。
物陰に隠れて出てこない場合
子猫であれば生後3ヶ月くらいならば最初怯えていても3日もすれば人前に姿を見せるようになります。
それでも出てこない場合はケージを購入してしばらくケージで育てることをおすすめします。
物陰に隠れているのを無理やり引っ張り出すと基本的にパニックになってまた戻ろうとします。
その時に部屋中を暴れ回ってしまう場合があるので戸締りは必ず確認してください。
窓を閉めていても鍵がかかっていなければ猫は開けてしまいます。
しばらくケージで育てる時も構いすぎず適度に触るくらいでまずは人がいても怯えないでケージの中で大人しくしているくらいまではそっとしておきましょう。
ケージの中でちゅーるをあげて普通にぺろぺろするくらいのレベルになれば段々と触らせてくれるようになります。
私の場合はペロペロしている間によしよしして人が触っても大丈夫だと覚えさせます。
その次に手の指にちゅーるを付けて舐めさせます。
それができれば人間との信頼関係ができつつあるのでケージ卒業までもうすぐです。
まとめ
猫を飼う時はペットショップでも動物愛護団体でもしっかりとどんな性格か把握してから飼う環境を整えて迎えるようにしましょう。
人に全く警戒心がない猫はケージがいらない場合もありますが部屋の片隅で怯えてしまうようであればケージを買ってその中でしばらく生活させることをオススメします。
また、動物愛護団体によってはケージをレンタルさせてくれるところもありますので問い合わせてみてください。
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