保護した猫がずっと寝ているのは病気かも。危険な状態かの見極め方
公園で保護した猫を連れて帰ったら元気がなく寝てばかり。
動物愛護団体から譲渡された猫がやけに寝ている。
猫を飼ったことがある人も、全く初心者の人も、なんだか猫が寝てばかりだと不安になりますよね。
状況によってその睡眠時間が適切なのかどうかが変わってきます。
そもそも猫はよく寝る動物で16時間位は寝ているものですが、なんだかぐったりしているような寝方だなとかほとんど起きてこないなという時は病気の場合があります。
パターン別の見極め方を書いていきます。
①自分で保護した猫がよく寝ている場合
外で人懐こい猫に遭遇して、抱っこしても怒らないし逃げないので連れて帰って保護した。
時々そんな方がいらっしゃると思います。
外では元気だったのに、家に入ったらずっと寝ている。
このパターン、私は過去に一度ありました。
2023年に保護したミケ子。
散歩をしていたら突然足にスリスリとしてきて今までその散歩コースでは地域猫はいるものの、全く触らせてくれない猫ばかり。
そんな中で突然甘えてきて、冬だったので子猫シーズンも落ち着き大人猫を保護する余裕があったので連れて帰りました。
部屋に入った瞬間にパウチ二袋をたいらげて、お腹が空いていて人間を頼ってきたのだなと思っていたのですが、食べ終わってクッションの上で寝始めて、次の日もよく寝ている。
寒い外ではなく暖かい部屋で眠れるのが幸せなのかなと思いましたが、妙におしっこの色が薄く、腎臓が悪いことを察したので病院で血液券んさを受けたところ、やはり悪い予感が当たっていました。
その後、みるみると弱っていったので最後に入院させましたが入院先で亡くなってしまいました。
おそらく、自分の死期を悟って最後は暖かいところでお腹いっぱい食べて寝たかったのでしょう。
弱っている猫ほど助けを求めて人間に近づいてくる気がします。(私や猫好きな人にだけ?)
なので、外にいた猫を保護してよく寝ている場合は何かしらの原因がある可能性が高いです。
病院に行って「保護したてで、睡眠時間が長くて健康状態が気になる」と伝えて、体温のチェック、口の中の口内炎などの環境チェック、血液検査の数値をチェックすればある程度のことは分かります。
もっと具体的に、ふらついているとか、呼吸が荒いとか、気になる症状を伝えることによってより原因が見つかりやすいのでよく観察しましょう。
とにかく病院に連れていくことをおすすめします。
様子見で良くなることよりも悪くなることのほうが猫は多いので。
ちなみに、全く人馴れしていない猫を保護した場合、よく寝る場合よりも警戒しすぎて少しの物音でもすぐに起きます。
人間と一緒に部屋で過ごしていると落ち着かないようでなかなか寝ている姿を見せてくれません。
しかし、日が経つごとにこの家にいたらごはんをもらえるしどうやら人間は襲ってこないしなんだか仲良くしたそうだし、安心できるのかもしれないと人前でも熟睡するようになります。
保護されてから数日は緊張でごはんも食べずうんちも出ない日が続きますが、ごはんを食べて排便をしてよく寝るようになったら心を開く準備ができます。
保護した直後から全然人に馴れていないのに無理に触ろうとすると余計に懐かなくなります。
まずは人前でもぐっすり寝られるような関係性になってから人馴れトレーニングを開始しましょう。
②保護猫を受け入れたけれどよく寝て気になっている
動物愛護団体から保護猫を譲り受けてトライアル期間中だけれど、よく寝ているので心配。
これに関しては実際にその猫の様子を見てみないとなんとも言えないのですが、その子の性格を事前に把握して元々寝る時間が多い子だったとか、情報を保護主から聞いておきましょう。
トライアルあるあるなのですが、環境が変わると猫はストレスで免疫力が落ちるのか下痢になったり風邪を引いたりしやすくなります。
風邪が治ったかなというタイミングでトライアルを開始したらまた風邪がぶり返してしまうこともよくあります。
人馴れ具合にもよりますが、どちらかというとトライアル期間中はよく寝る猫よりも緊張して最初は短時間しか寝ない猫が多いです。
子猫やシニア猫、元々よく寝る猫かどうかを把握しておきましょう。
特に子猫は風邪を引きやすく、感染して発症したらよく寝ています。
目やにから始まり、くしゃみと鼻水が出てきたら完全に風邪ですので早めに病院で飲み薬と目薬を購入しておきましょう。
ちなみにこういうトライアル期間中に具合が悪くなった場合はどちらが医療費を負担するかも事前に決めておいたほうがトラブルは少ないです。
私の場合、一旦トライアルを中断して私が病院に連れていき状態を把握して健康状態が戻ったら再びトライアル先に連れていきます。
③人馴れしている猫を引き取ったけれど、突然よく寝るようになり触られるのを嫌がる
最初は甘えてくるし触ったら嬉しそうにしていた猫が、突然触られるのを嫌がる。
よく寝ているし、なんだかしんどそうな顔をしている。
ほぼ間違いなくなにかの病気になっています。
触られて嫌がるのはどの部位か、メモしておきましょう。
ある程度触られて嫌がる位置で病気の原因が分かります。
口周りを触られると嫌がるとか、獣医にそのことを伝えるとスムーズに治療できます。
私が経験した中で、よく寝るようになって触ってもリアクションが少ないしむしろ嫌そうにする原因で多いのは風邪です。
猫の風邪は目やにや鼻水などでわかりやすい症状もあれば、熱の症状で体温を測らないと気付きにくいこともあります。
風邪でしんどくて寝ている時はうずくまったり顔面が地面につくような寝方をしていたりいつもと違う変な感じがしたら早めに原因を突き止めましょう。
そもそも猫がよく寝る時期や天候、シチュエーションは?
人間も季節によって眠たくなりますが、猫も同じく。
特に冬はこたつをつけたら一日中その中で過ごして心配になるくらいよく寝ています。
やはり野生の名残で、冬は獲物を捕まえにくい季節なので消費カロリーを抑えるためによく寝ると言われています。
また、雨の日もよく寝ます。
低気圧で体がだるくなって寝ていることもありますし、そもそも雨の日は狩りをしても獲物が取りづらいので寝て過ごす習慣が野生の時にあったそうです。
ストレスを感じているときもよく寝ます。
うちの猫は動物病院に連れて行って診察が終わり家に帰るとぐっすり寝るのですが、普段行かない場所に行くことと、独特の雰囲気に疲れてしまったのでしょう。
歳をとった猫もよく寝ますし、子猫もよく寝ます。
子猫の場合は運動しすぎて疲れて体力の回復のために寝て、起きたらまた元気いっぱいに走り回ります。
老猫は体力の温存のために寝ます。
寝ているときにされて嫌なこと
猫が寝ているとついつい起こしたくなりますが、猫にとってそれはストレスです。
人間も同じですよね。(しかし奴らは早朝に人間を起こしに来る笑)
遊んでほしいからと無理に寝ている猫を起こそうとするとストレスで病気になってしまうかもしれません。
大きな音を立てて起きてしまうのもストレスです。
基本的に人間がされて嫌なことは猫にもしないようにしましょう。
また、心地よい眠りをサポートするためにクッションなどで柔らかい場所を作ること。
直接光が当たらないような場所を作ること。
寒くならないように冬場はカーペットやエアコン、湯たんぽなどで温度を調節すること。
猫が快適に過ごすとその分病気のリスクも減り、人間の心配事も減ります。
良い猫ライフを!
スマホでポチポチポイ活、古着買取、ヴィーガン食品やペットフードの買い物で支援など皆様にしてもらいたいことをまとめています。
参加しやすいものにぜひ協力してください!
関連情報