動物愛護のために誰もができること5選。殺処分を減らす対策を紹介
「犬や猫のために何かをしたいけれど何からしたら良いかわからない…」そう悩んでいませんか?または、「自分でも今すぐ手軽にできることはないかな?」そう考えていませんか?近年犬や猫の殺処分は日本で大きな問題となっています。ボランティア団体に所属しないといけないとか、家で一時的に保護犬や保護猫を預からないといけないとか、ハードルが高そうに思える動物愛護の活動ですが誰もが取り組めることがたくさんあります。
そこで、今回は一般的に知られる皆ができる動物愛護活動と、弊社のオリジナル企画による参加しやすい支援活動を紹介します。
今まで私が保護した猫の里親さんを見つける活動に携わってきた中で、支援者様から「どこに支援したらいいのかわからない」や、「お金での寄付はハードルが高い」というお声を多くいただくことが課題と感じていました。私自身、たくさんの方に活動に参加していただくことが一番の問題解決の近道だと感じています。そこで今まで10年間、動物愛護活動に携わってきた私がおすすめする、初めての方でも取り組みやすい支援活動を紹介します。
この記事では以下のことについて紹介してきます。
・なぜ殺処分する必要があるのか
・日本と海外の動物愛護の違い
・殺処分を減らすためにお手軽にできる5つの動物愛護
・弊社のオリジナルの支援企画
この記事を読むことで、いろいろな選択肢を知って自分に何ができるのかが明確になり、今日から動物愛護に関われます。
世の中の多くの人が関心を持ち、具体的な行動に移すことで殺処分数は今よりも確実に減っていき、動物愛護の活動者の負担も減ります。ぜひ参考にしてください。
動物愛護活動は殺処分を減らすための活動につながる
動物愛護団体は犬や猫、その他動物を保護することや、ペットシッターなども含まれ幅広く活動しています。
その中でも特に、犬猫の保護、地域猫活動は殺処分数を確実に減らしています。
具体的には様々な事情で飼い主がいない保護犬保護猫の里親さんを見つけたり、地域猫活動をして新たに生まれる命を減らすことを全国の愛護活動者が地道に積み重ねていった結果、平成元年には100万匹を超えるところから令和5~6年のデータでは8,503匹までに減りました。
私も動物愛護活動家の一人ですが、きっかけは野良猫の育てている時に見た動物愛護ポスターでした。たまたま公園にいた子猫2匹が可愛くて育てていたのですが、その際に見たポスターの事実に驚愕しました。10年ほど前ですが、当時は年間20万匹の犬猫が殺処分されていると書かれていたのです。
なぜペットショップでは高額でたくさんの犬猫が売られているのに、外で生まれた雑種の子たちは殺処分されないといけないのか。
その矛盾をなんとかしたいという想いで保護猫のお家を探す猫カフェを宝塚市で始めてました。
私は動物愛護センターをおそらく日本で一番訪問しています。
現場の声を聞いて【殺処分=悪】だとは思わなくなりましたが、活動者もそこで働く職員さんも誰もがこの数字を減らしたいと思っています。
そしてこの記事を読んでいる皆様も減らしていきたいと思っていて辿り着いたはずです。
このようなジャンルの記事のアクセス数も伸び、こういう問題に関心を持つ人が増えた結果だと感じています。
どうすれば減らせるのか。
それはこの問題に目を向けて具体的に行動をする人が増えることです。
そもそもなぜ殺処分が行われているのか
殺処分の主要原因は動物愛護センターの収容キャパオーバーです。各動物愛護センターで収容できる数は各地で変わりますが、行政もキャパオーバーにならないように必死に動いていますがどうしても上限を超えてしまうのが現状です。
収容されてしまう理由は犬と猫とで全然変わってきます。
それについて詳しく解説していきます。
殺処分は、動物愛護センターや地域によっては保健所がその任務を遂行します。
かわいそうだから殺処分しないで!と多くの人が動物愛護センターに対して声をあげます。しかし、殺処分をしないとどうなるかということもイメージしてみましょう。
野良犬、野良猫が多い地域によっては狭い部屋でギュウギュウ詰めで身動きが取れない状態にあっという間になるはずです。
生きるのも地獄のような状況ですね。
私達のような動物愛護団体にある程度引き受けられるキャパがあるように、動物愛護センターも収容できる頭数に上限があります。
その上限を超えてしまうと収容されている犬猫が殺処分される可能性があります。
では、もし動物愛護センターが殺処分をしなければどうなるか。
動物愛護センターが犬猫の殺処分をしなければ問題が解決するかというと、そうでもないのが現実です。
では、なぜ動物愛護センターに収容されるの?という疑問が出てくるはずです。
それは犬と猫とで理由が変わってくるのですが、まずは犬の場合。
日本には狂犬病予防法という法律があり、その法律の中で犬を放し飼いした場合は行政が捕獲・抑留されるようになっています。
飼い犬もその対象になりますが、いわゆる野犬もその対象になり、山口県や四国、九州の一部地域などではまだまだ野犬が多く、通報があれば動物愛護センターの職員さんが捕獲し、収容されます。
狂犬病は犬という漢字が入っているので犬から感染するイメージがありますが、コウモリやキツネから広がっていくそうです。
日本は島国なので他所の国から入ってくる可能性が低く、70年近く狂犬病の発生がないのもこの法律のおかげとも言えますが、その裏で野良犬を減らすためにたくさんの犬の命が犠牲になってきたのも事実です。
野良犬を収容させないために法律を変えることはものすごくハードルが高いことですし、1件の狂犬病の国内発生があるだけで新型コロナウィルスの騒動のときのように日本中がパニックになり、今よりも野犬駆除の賛成の声が大きくなる可能性もあります。
私自身、山口県に野犬の現状を見に行きましたが正直数が多いし、動物愛護団体が常にキャパオーバーの状況。
解決はものすごく難しいなと思っていました。
しかし、岡山県では同じように野犬が多いですが、行政がトレーニング施設をつくり、人馴れトレーニングをして里親募集をしています。
ですので、行政の野犬問題に対して取り組む姿勢の差であり、それは地域住民の要望の声の差なのだなと個人的に考えています。
猫の場合は、かつては動物愛護センターに連れてこられた犬や猫は職員さんが拒否をする権限がなく、すべて収容しないといけない法律でした。
連れてこられる犬猫の中には、ペットショップで売れ残った子犬、子猫や、繁殖能力が衰え不要になった繁殖犬、繁殖猫も含まれます。
けれど、動物愛護管理法の改正により、行政が受け入れを拒否できるようになりました。
ですので、野良猫が嫌いで迷惑している人が捕獲して連れてこられた猫に関しては昔は殺処分対象でしたが今は動物愛護センターで受け入れ拒否ができ、元の場所に戻すように連れてきた人に促すことができます。
そして、野良猫は避妊去勢手術をして、地域で一代限りの命を見守っていきましょうという地域猫活動が徐々に広まり、野良猫の数も、生まれてくる子猫の数も昔よりも随分減っています。
いきなり明日0にすることはできないかもしれませんが、確実に猫の殺処分の問題は一歩ずつ解決に向かっています。
猫の殺処分の多くは乳飲み子です。
乳飲み子は主に野良猫の交尾により生まれてくる命たちで、春先から秋まで長期間で出産します。
多くの場合は乳飲み子が動物愛護センターに収容される頃には体温が低くなり、体力がなくなっていてこのまま生きられない可能性があるので殺処分に。
まだ元気でミルクが飲める子に関しては、ミルクボランティアが受け入れたり職員さんが連れて帰って育てたりしているセンターもあれば、すべての乳飲み子が殺処分対象になってしまうセンターもあります。
こちらも行政の方針の差であり、予算や制度や人員配備が変わると生かせることができると思っています。
私は全国の動物愛護センターを訪問してきましたが、職員さんもその地に住む人も誰もが犬や猫の殺処分をしたくないし、殺処分をしなければならない職員さんの声も聞いてきました。
ある職員さんは、「自分の子供に今の仕事をなんて説明したらいいのか分からない」と仰っていて、私自身は今まで殺処分しているのは動物愛護センターの努力不足だと思っていましたが社会全体の問題であり、動物愛護センターの職員さんたちに殺処分させてしまっていることに申し訳無さを感じました。
犬猫の殺処分を減らすことだけが動物愛護の問題の全てではないですが、やはり減らしていきたいもの。
どうやったら減らせるのかと、動物先進国と言われるドイツに行ってきました。
日本と海外の動物愛護活動の比較例
ドイツのティアハイムベルリンという巨大な動物シェルターに訪問しました。
そこでは犬や猫以外にも亀やハムスター、インコ、トカゲなど様々な動物が暮らしていました。
ティアハイムベルリンの規模に驚いたのですが、動物たちがのびのびと暮らしており4畳半くらいのスペースに猫が2,3匹のんびりと暮らしている部屋がたくさん。
日本のペットショップの収容ケージの狭さには昔から違和感を覚えていましたが、本来はこのくらいの広さで動物たちがストレスが少なく過ごせるのだなと実感しました。
この巨大施設をどのように資金を調達しているのか職員さんに聞いてみると、ティアハイムベルリンの運営費の多くは寄付で、行政からの支援は全体の1割くらいだそうです。
ドイツでペットを飼おうと思ったら、多くの方がこのような動物を保護しているシェルターに訪問して面接をして里親になるそうです。
ティアハイムベルリンだけでなくドイツの各地にこのような保護施設がたくさんあるそうです。
「よっしゃ、じゃあ帰ってこのくらいの巨大な施設をつくってやろうじゃん!!」
最初はそう思っていましたが、おそらく日本でこのやり方をしても失敗します。
なぜなら、多くの人がまだペットを迎え入れるときはペットショップだと思っている意識の差と、日本特有の寄付の集まりづらさにあります。
なぜ、ドイツの人はペットショップから買わないのか。
そう思ってベルリン市内のペットショップを探しました。
グーグルで探そうとしても、出てくるお店はペットフードやペット用品の店ばかり。
やっと1軒見つけたので行ってみると、うさぎや鳥類、魚類、爬虫類は販売されていましたが、犬猫は見当たりません。
その理由を店員さんに聞くと2つの答えが返ってきました。
1,販売する広さの制限
先程、ティアハイムベルリンで紹介したように、展示する場合は広さの規定があります。(日本でもできましたがレベルが違います)
猫の場合、4畳半の部屋に2,3匹が基準。
そうなるととてつもなく広いテナントを借りる必要があり、家賃も高くなるので儲からず、誰もそんなリスクのあるビジネスをしようとしません。
2,誰も買わない
「ベルリンで犬猫を販売したら、誰も買わないし多分デモが起こるわよ」とペットショップの店員さんが言っていました。
それほどドイツでは動物の権利が守られていて、人の意識も違います。
これはベルリン市内での話であり、地方に行けばペットショップはあると思いますし、ブリーダーもいます。
ただ、ショッピングモールやホームセンターでも当たり前のようにどこでも犬猫が販売されている圧倒的に日本とは違う意識の差がありました。
ドイツに関してはペットショップでの犬猫の販売は法律で禁止していませんが、実質的に儲からないしやる人がいないというのが見に行った感想です。
ヨーロッパは動物先進国と言われ、犬猫以外にも畜産動物も日本の飼育方法とは違い、バタリーケージも廃止する方向に動いていたり参考にしたい部分はたくさんあります。
フランスでは2024年からペットショップでの生体販売は禁止され、ブリーダーからの直接販売が原則になります。
(ちなみにその原因は長期休暇の時に犬猫を捨てる人が多すぎたという背景にあるそうですが…)
イギリスもペットショップでの生体販売は禁止されていて、世界でトップクラスの動物先進国だと言われているのでいつか勉強しに行きたいと思っています。
またそのときはこちらの記事を更新します。
日本も年々動物愛護の意識は高まり、昔は放し飼いが当たり前だった猫の飼育方法も完全室内飼いが定着しつつあり、外で暮らす猫に対しても幸せに生きてほしいと行動する人が増えています。
日本で殺処分を減らすために取り組まれている2つことを紹介します。
1、地域猫活動
先程も紹介しましたが、野良猫を全部保護して里親さんを見つけられるわけではありません。
かと言って、放っておいてごはんだけあげているといつの間にか他の猫も住み着くようになり、交尾をして知らない間に10匹、20匹と増えていくというようなことがよくあります。
避妊去勢手術をして、一代限りの命を地域の皆で見守っていく活動です。
こちらの活動に対し、行政が手術費用の一部もしくは全額を負担する補助金を出すという制度が各地で増えています。
去勢避妊の費用は結構高く、一般の動物病院に捕獲した野良猫を連れて行くとオスで2~3万円、メスで3~4万円かかることもあり、個人で全て負担するととんでもない金額になるので、どの自治体でも当たり前にこの制度と予算を設けてもらいたいです。
地域住民全員の同意を得られるわけでもなく、ときには猫嫌いの人が早くどこかに連れていけと言ってくる場合もあります。
その場合は、TNR活動と言ってとにかく手術して元の場所に戻し、これ以上増えないようにします。
TNRとはTNRとは、Trap・Neuter・Return(トラップ・ニューター・リターン)を略した言葉で捕獲し、手術をし、元の場所に戻すことで猫の繁殖を防ぎ、これ以上子猫が生まれないようにする活動で、殺処分を減らすという意味では効果的な方法ですが多くの方が自腹でしているのが現状です。
2、保護活動
民間のボランティア団体や個人ボランティアが活動しています。
保護依頼の連絡があったときに連れて帰ったり、動物愛護センターから引き出したり、様々な経路で犬や猫がやってきます。
ほとんどの場合、行政からの補助金はなく、個人的なお金を費やしながら活動をしている人も多くいます。
金銭的にも時間的にもキツい活動であり、長く続けるためには多くの人に支えてもらう必要があります。
動物愛護で誰もができること。
動物のために何かしたいという方へ、具体的な行動をあげていきます。
1,近くの団体と関わる
先程も書きましたが、動物を保護して里親さんを見つけるのは金銭的にも時間的にもキツい活動で、継続するのがとても難しいです。
私が関わっている活動者の多くは女性です。
パートをしながらその給料を猫のために使っている人がとても多く、苦しい活動では長続きしません。
幸い、私はInstagramでフォロワーさんが現時点で15万人を超え、たくさんの方に協力してもらっていますがそんなケースは稀で寄付が集まらずに自腹で活動している人が多いです。
しんどい活動は長続きしません。
私のようなSNSで発信力のある人を応援するよりも、身近で顔を合わせられる動物愛護活動者を応援してください。
その方が支援以外にもできることもたくさんありますし、活動が実際に見られることで信頼関係もできます。
ぜひ直接の支援は近くの活動者にお願いします。
2,掃除や世話のボランティアをする
たくさんの頭数を抱えている活動者はたくさんいます。
私自身、13匹のお店のスタッフ猫と、プラスαで保護して里親募集中の猫が随時います。
掃除を手伝ってくれる方が2人いてくださるおかげでとても助かっています。
活動に関わるという点ではやりがいも感じられると思いますので、ぜひぜひお近くの活動者が困っていたらお手伝いをお願いします。
また、掃除以外にも譲渡会へ連れて行ったり、病院に連れて行ったりの運送のお手伝いもとても助かります。
案外、車の運転ができない活動者もいるので車があれば地域猫活動などもスムーズに行なえます。
3,物資の支援をする
アマゾンほしいものリストなどで物資の支援のお願いをしている活動者さんがいます。
金銭的な援助はちょっと抵抗があるけれど、物資を送りたいという方はぜひこういう仕組みを利用してください。
ちなみに後で書きますが、個人的に物資よりも金銭的な援助が一番助かります。
物資を置く場所に困ったり、集まりすぎて賞味期限などの問題もあったり。
なので、確認して送る方が無難です。
4,寄付をする
活動をしていて一番費用がかかるのは医療費。
基本的に、里親希望の方から本譲渡になったときに医療費の実費を請求するのですが、時々高額な医療費がかかる猫もいます。
私の場合、医療をかけるという判断をし続けると歯止めがかからないので30万円以上の医療費がかかる場合は医療行為を行いません。
その資金で他の猫の命を救うことのほうが今は大事だと思います。
これは各個人の考え方が正しい正しくないという話になっても何も解決しないので、各自が事前に想定してその場面になった時に迷わず決断できる準備をしておくことが大事かなと。
とはいえ、風邪でしばらく入院して5万円かかったりということはよくあります。
高額すぎると里親さんに請求できないときに寄付金を使って補わさせてもらっています。
また、医療費以外にもガソリン代、交通費などアマゾンほしいものリストでは手に入らないものもたくさんあります。
何よりも、通帳があれば保管場所に困らないというのが一番のメリット。
活動者側も信頼されるように情報の開示と日々の活動の報告が大事ですね。
5,選挙に行く
関係なさそうで、実は大きく関係があります。
地方選挙でも、地域猫活動の助成金を設けるために動きたいという立候補者を応援することで、もしかしたら自治体が助成金制度を取り入れる可能性もあります。
市長選挙は特に大事で、市長の鶴の一声で地域猫助成金ができたこともよく話を聞きます。
国会議員選挙は動物愛護管理法の改正に大きく関わります。
動物の声を国会に取り上げられるように皆で関心が高いことを伝えていきましょう。
私達の団体が取り組むオリジナルの動物愛護活動への参加を
さて、ここからは私達の話。
誰もが参加しやすく、活動者の資金の捻出ができる仕組みをずっと考えてきました。
その中で4つ、形にできたものがありますので書いていきます。
1,ネットショップでお買い物
動物福祉のことを伝えられる商品を取り揃えています。
ベジニャンカレーは当店一番人気の商品で、ヴィーガン対応なのにとても美味しいと好評です。
平飼い卵のクッキーやプリンを通じて畜産動物の現状を知り、変えていきたいと思う人を増やしていきたいです。
https://kenkoshukan.stores.jp/
2,古着で猫助け企画
2023年からスタートしたこの企画。
160サイズの大きな紙袋に、まだ着られるけれど捨てるにはもったいないという古着を詰め込んでもらって、着払い伝票を貼り付けて佐川急便さんに集荷依頼をします。
女性が体育座りで2人入れるような大きさです。
1袋でも部屋がとてもスッキリします。
着物、スーツ、鞄、アクセサリー、シューズなどいろいろ入れられますので家の整理にもおすすめで喜ばれています。
捨てるにはもったいないと思っていた着ない服も捨てずに支援に回せるので心も部屋もスッキリしたと参加してくださった方からたくさんのお声を頂いております。
https://kenkoshukan.stores.jp/items/62b827a2c359a862bdafe50e
3,直接寄付の支援
直接支援したいという方はこちらの口座にご送金ください。
ゆうちょ銀行から
記号番号 14380-81356981
特定非営利活動法人GOOD ANIMAL
ゆうちょ銀行以外から
ゆうちょ銀行
普通 四三八店 8135698
特定非営利活動法人GOOD ANIMAL
までお願いします。
飼い主やこれから飼おうと思っている人に気をつけてもらいたいこと
私達動物愛護活動者が直面する問題に、飼い主の育児放棄や脱走してしまったから探してほしいという依頼があります。
これに関しては近年動物愛護業界全体が頭を悩ませています。
まず、飼育放棄について。
クリスマス前は毎年SNSで話題になりますが、プレゼントでペットを買うという行為をする人が一定数います。
もちろん、家族全員が受け入れることに賛成で熟考した結果であれば問題はないと思います。
ただ、喜ばせたいからと黙ってサプライズでプレゼントをするような行為は本当にやめてほしいです。
この記事にたどり着いて読んでいる人にそんな人はいないと思いますが、こういう行為をする人に届いてほしい…。
まだ動物を飼う経験がない方にとっては、ペットを飼うということは思っていた以上に自分の行動に制限がかかります。
長期の旅行に行きづらくなったり、ペットの体調が悪そうだと予定をキャンセルして病院に連れて行かないといけなかったり。
最期の時期は介護が大変だったり。
やんちゃで自分の思っていたペットとの生活ではないかもしれません。
それを踏まえて飼う覚悟があるかどうか。
しっかりと考えてから飼ってほしいです
そして、脱走について。
ちょっとした隙にペットは外に出て行ってしまいます。
特に一軒家は出入り口が多いので一箇所の窓が開いていただけで一生後悔するようなこともあります。
今飼っている方も、今から迎える方も、もう一度脱走対策について見直してください。
網戸を破るような子ではないのに、と思っていたらある日突然破って脱走したケースもあります。
油断をせずに。
最後に保護犬、保護猫という選択肢を。
気をつけてもらいたいと言うよりも、知ってもらいたいことです。
ペットショップが悪だという書き方はしたくないのですが、動物愛護管理法の規定を無視して劣悪な環境で無理な繁殖をしている業者が後を絶ちません。
動物が不幸になる循環をつくってしまっています。
血統書付きの犬猫がほしいのであれば、信頼できるブリーダーさんを探して購入するというのも一つの手です。
そして、特にこだわりがないというのであればぜひ保護犬保護猫に目を向けてください。
雑種のほうが長生きしやすいというデータもあり、猫に関しては柄以外特に変わりはないのかなと思って私はそのかわいさを伝えたくて保護猫カフェを始めました。
選択の自由は憲法で保証されているので、皆様が犬や猫を迎える際に私がとやかく皆様の行動に対して言う筋合いもないですが、知ってもらうことが問題解決の第一歩に繋がります。
これからの私たちのビジョン
色々書いてきましたが、私の役割はこの活動が自己犠牲で成り立っている現状に終止符を打つために色々動くことを第一優先にしています。
自腹でやる動物愛護活動はもうやめにしましょうとSNSで発信しています。
なぜならしんどい活動は次世代がついてこず、次の世代にバトンタッチできなければ再び犬猫の殺処分が増えるかもしれません。
「自己犠牲の活動に終止符を」と口では簡単に言えますが、現実はそう簡単にはいきません。
とにかく一人でも多くの方にこの活動のことを知ってもらい、関わる人、具体的に行動する人、支えてくれる人を増やすこと。
それが問題解決と次世代につなげる糸口です。
私達の団体にしてもらいたいサポートを4つあげました。
事業収入の利益は人件費に。
寄付はミルクシッター育成事業として、乳飲み子を育てる人に報酬を渡してより多くの人が関われる形を作ります。
過酷なミルクボランティアについては別記事で書きますので興味がありましたら御覧ください。
そして、商品を通じて犬猫だけでなく、畜産動物の生き方を変えていきたいです。
それには多くの人の声の数が必要です。
今よりもっと動物が幸せに暮らせる社会へ。
一歩ずつ前に進んでいきますので応援よろしくお願いします。
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