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猫を飼うなら保護猫と、ペットショップとどちらがよい?

猫を飼う時に保護猫を愛護団体から譲り受けるか、ペットショップから購入するか、どちらがいいか迷う人も多いです。

譲渡会に参加する方にも最初は安心だから血統書付きの猫を飼ったという人が結構いて、その後に調べて知識を得た後に保護猫でもペットショップでも安心という面では特に変わらないと思って二匹目を保護猫にしたいという思いで来られます。

 

 

どちらがいいかどうか、ここに答えは書きません。

なぜなら私自身が動物愛護団体を運営していることもあり、どうしても今から書いていく文章も保護猫寄りのアピールになります。

けれど、そういう事も踏まえて自分で答えを出してもらいたいのと、どちらを選んだからと言って私が褒めたりけなしたりするわけでもありません。

好きなようにしてもらいたいのですが、前段階として知ってもらいたいこと。

 

 

保護猫は安心ではないか

 

風邪で目やにが出ている子猫

 

保護猫だから病気を持っている。

そんなわけはありません。

最初は確かに風邪を引いていたり、寄生虫がお腹の中にいたりしますが投薬することですぐに治ります。

 

 

譲り受ける人の世話によって猫の状態の情報の有無は様々です。

全く猫の保護したことがない人がペットのおうちやジモティーで里親さん募集をしている場合は病院に連れて行っているかどうかや風邪引いてないかなどの確認をしてください。

特に先住猫がいる場合は感染すると面倒なので必ず隔離してください。

 

 

保護猫が不安な理由として多いのが猫エイズと白血病キャリアかどうか。

ちなみに私が執筆している今日(2023年8月29日)、先日保護した5匹のキジトラのお母さんが猫エイズ陽性が発覚しました。

だからといって子猫に感染しているかどうかはまだわからないのですが、いつもの簡易キットではなく遺伝子検査にだすことにします。

遺伝子検査で陽性が出た場合、陰転することもないらしいのですが早く結果がわかったほうがメリットしかないので、多少高額でも検査します。

 

 

というように、動物愛護団体も他の猫を抱えている以上、隔離期間を終えて他の猫との交流をさせる時に必ずエイズ白血病の検査をします。

譲渡のときにも陰性なのか陽性なのかその情報を伝える団体がほとんど。

検査せずに譲渡して後々問題になったり、先住猫に感染した場合などは取り返しのつかないことになって揉めたりお金では解決できないことですしね。

その点で保護猫が安心かどうかと聞かれると、安心してください。

ペットショップでの購入で猫エイズ、白血病キャリアだったという話は聞いたことがありませんが、基本的に感染している猫と喧嘩したり親猫が感染していない限りはキャリア持ちということもなく、ブリーダーは基本的に外に出入りするようなやり方はしてないはずです。

 

 

ペットショップでの購入は安心か?

 

ペットショップでの購入は高額だし安心で、保護猫を譲り受けるのは安心できないよね~ということは全くありません。

ただしペットショップには健康な猫を販売するという義務があります。

 

ペットショップは健康で先天性の病気にかかっていないペット(=欠陥のない商品)を引き渡す義務があります。 獣医師の診断等により販売時にはわからなかった先天性の病気が判明した場合、買い主は損害賠償(治療費)の請求や契約の解除を求めることができます

 

と、もし病気が見つかった場合でも契約解除ができますが、ものじゃないんだからなんか欠陥のない商品という書き方がなぁ。

もし契約を解除した場合、その猫はどうなるのか?

そのあたりも難しい話です。

 

契約解除について神戸新聞が詳しく記事にしていたのでリンクを貼っておきます。

https://www.kobe-np.co.jp/rentoku/omoshiro/202112/0014910725.shtml

 

 

以前記事にしましたが、純血種特有の病気があります。

保護猫を飼うメリット、デメリットは?雑種のほうが長生きする?

 

 

すべての個体に現れるわけでもないので全部が全部とは言いませんが、純血種のほうが寿命が短いというデータは出ています。

そもそも純血とは何なのか。

例えば人間が純血で徳川家は徳川家でしか婚姻関係を結べないとかだったら、差別するわけでもないのですがおそらく血の繋がりが近い者同士の子供は障害を持つ可能性が高くなるということもあり、人間は遺伝学上の規制理由で家族で結婚するということは許されていません。

ブリーダーが配合する時、どのくらい血の繋がりがないかも提示していないと分からず、モラルのない悪徳業者であればそもそも飼育環境の管理もできていないのにこういうデータもいい加減でしょうね。

 

 

私個人の考えですが、わざわざ関節異常や病気のリスクを抱えてまで耳の折れている猫を産まれてこさせる必要があるのか。

知らない人が多いんです。

 

 

どちらがいいかは人の価値観

 

きれいな柄の猫が飼いたい。

足の短い猫がかわいい。

いろんな価値観があってそれでいいんです。

動物愛護団体から引き取ったら正義、ペットショップから買ったら悪というのも勝手な価値観。

 

 

ただし、どんなふうにその生命が産まれているのか、それだけは知ってほしいんです。

外で産まれた命は安いのか。

50万円払って買う必要はあるのか。

時々私の投稿で、昔は知らなくてペットショップで買ったことを後悔していますというコメントをいただきますが、知らなければ選ぶこともできませんよね。

私だって全知全能の神でこの世で起きていることすべてを把握しているわけでもなく、ほんの一部の社会問題を知っているだけで知らない問題に気付かないうちに関わっているのも現実です。

 

 

もし、この記事を見て初めて知ったという方はぜひ選択肢を広げてください。

もし、ペットショップに流れるお金の一部が動物愛護団体に入れば無理なく犬猫の譲渡が進められます。

私も保護している猫が病気になったりで運営が厳しい時もあります。

今は、古着で猫助けという古着を皆様から集めて企業に買い取ってもらって資金を活動費にする企画をしています。

よかったら参加してください!

 

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猫スペースきぶん屋が皆様に協力していただきたいこと一覧

この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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