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保護猫が猫風邪だった時の対処法。感染拡大は絶対に防ぐべし!

保護猫が猫風邪だった時の対処法

 
秋口にかけて保護した猫は高確率で風邪をひいていて、執筆している2023年10月16日は8匹の保護している猫のうち4匹がなかなかのしつこい風邪。
保護した猫が風邪だった時の対処法とやるべきことをお伝えします。

 
 

風邪をひいている時はまず病院へ

 
猫の風邪は目やにや鼻水から始まることが多いです。
体を触ったら体温が普通の健康な猫よりも高く、特に耳が分かりやすいです。
体温は肛門に体温計を入れたら測れるのですが素人がやると猫も人も怪我をする恐れがあるので病院に連れていくことをおすすめします。

家猫の場合、風邪を引いたらすぐに病院に連れていけるのですが、保護した猫の場合、かなり風邪が進行して体力が低下していたりでなかなか治るのに時間がかかることがあります。

 

 
まずは一旦病院へ。
生後半年以降の猫であればコンベニアの注射した方が楽です。
コンベニアとは抗菌薬であり、風邪はカリシウィルス、コロナウィルス、クラジミアウィルスのどれかからの感染が多く、抗ウィルス薬ではありませんが、二次的に感染している細菌の影響を抑えるために抗菌薬を注射します。
風邪の症状に対しての効果が期待される薬です。
口から飲ませる場合は抗生物質が主に処方されます。

 

 
基本的に猫風邪は症状が重くならない限りは死亡率は低めですが子猫の場合や長引いている場合は注意が必要です。
感覚的な話ですが、症状が完全に治るまで2〜4週間くらいかかることが多くなかなかの長期戦になります。
症状が重い場合はウィルスの遺伝子検査を行い検出されたウィルスに効果のある薬を投薬することもあります。
基本的に人間と同じで薬の効果よりも免疫力で治していくものです。

 

 
あとは、目薬の処方も忘れずに。
うちではよくロメワンという目薬にインターフェロンを入れてもらってます。
風邪の目やにもなかなかしつこいので毎日3〜4回点眼していますが時間が解決してくれます。

 

 
家でできること

 
普通のレベルの風邪ならば家で投薬しながら体力を上げていき回復させるようにサポートすることが大事です。
免疫力が低くならないように部屋を十分暖かくしておくこと、栄養のある食事を与えること、寝心地の良い場所を作って猫が快適に寝られる場所を。

 

 
先住猫がいる場合は、風邪をひいている猫を触った後は必ず手洗いを。
服にもウィルスが付着している可能性があります。
先住猫とは完全に別々の部屋で管理してください。
同じ部屋だと空気感染する可能性が高いです。
もし感染してしまったら早めの対処を。
最初は目やにから始まることが多く早く治療することで早く治ります。

 

 
咳をし始めたら気管支炎か肺炎を起こしている可能性があります。
気管支炎は薬ですぐに咳がなくなりますが肺炎がかなり厄介で死に至る可能性もあるので可能であれば入院させて急変しても酸素部屋で呼吸できるようにしてもらいましょう。

 

 
猫の免疫力を奪う原因となっているのがお腹の中の寄生虫や体に付着しているノミダニかもしれません。
猫を保護したら最初にやっておくべきことは駆虫で、最近販売されているネクスガードは首に垂らすだけでノミダニ、ミミダニ、お腹の虫も駆虫できるのでとても楽です。
検便して、コクシジウムやカンピロバクターなどの細菌がいないかなども検査しましょう。

 

 
あとは体重チェックをこまめに。
食欲がないとどんどん減っていきます。
食欲がなくなるまで風邪がひどいと放っておくと死ぬ可能性があるくらい症状としては重たいです。
やばいなと思ったら入院を。

 

 
風邪をひくことは悪いことではない

 
子供は風の子と言いますが、子供はしょっちゅう風邪をひきますよね。
子供のうちに風邪をたくさんひいておくことで体がウィルスによる対抗力を身に付けることができます。
それは猫も同じでしょう。
成猫になると体調も安定し、うちの猫は滅多に風邪をひきません。

 

 
新型コロナの騒動で風邪をひいてはいけないと年中マスクをしてアルコール消毒をし、集団を避けてきた子供達が今後どうなるのかそういう意味では心配ではあります。
全く外部と触れ合いのない部族に麻疹などの病気が流行すると、皆免疫がないので下手すれば絶滅の危機になるそうです。
行き過ぎた感染防止よりも適度に風邪をひいて自力で免疫を身につけることも良い経験になります。

 

 
とはいえ、死んでしまったら元も子もない話になってしまいます。
油断禁物で、病院に連れて行き入院が必要なのか家で投薬しながら様子を見るのかよく相談して決めましょう。

秋から冬にかけて風邪をひきやすいのは人も猫も同じです。
冷えは万病の元で免疫力が落ちる原因になります。
特に外で暮らす猫にとって風邪をひくことは命を落としかねないくらい危険な病気です。
寒い冬に外の猫が暖かく過ごせるように一部が壊れて廃棄されるスーツケースを改良して外猫ハウスを作っています。
皆で自分の家の庭に置いて外の猫たちの居場所を作っていきたいなと考えています。

 

 

こちら、定期的に作成してお配りしておりますので良かったらご参加ください。

 

外猫ハウス

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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