猫スペースきぶん屋 猫スペースきぶん屋

新しく迎え入れた保護猫をケージから出すタイミングは?先住猫がいる場合は要注意

猫初心者なら最初に飼う時不安なことばかり。

何を用意すればいいのか。

どこで寝させればいいのか、などなど。

そして先住猫ちゃんがいるご家庭も仲良くできるか不安という気持ちとドキドキとが入り混じりますよね。

 

 

ケージは用意したほうがいいですか?

ケージはいつから必要なくなりますか?

それについてパターンによってお話していきます。

 

結論から言うとケージについてはあったほうが災害時などに活躍します。

例えばペット受け入れ可能な避難所に連れて行く時にケージは必須の場合があり、持っていないから連れていけないとなると車中泊しかできない場合も。

災害なんて普段意識しないので起こらないものだと思ってしまいますが、特にペットが居るご家庭は備えておいてください。

ケージとまでいかなくても大きめの身動きが取れる普段よりワンサイズ大きなキャリーケースもおすすめです。

 

家の中でずっとケージに入れっぱなしで育てる、という考え方について。

法律上動物取扱業者でないとこのあたりは取締の対象にならないのですが、私自身はケージの中で育てますという人には譲渡しません。

猫は自由に動き回って暮らす方がストレスもなく運動もできるので。

かわいそう、かわいそうでないという判断基準は人それぞれですがケージで飼うくらいなら最初から飼うなと私自身は思ってますのでお断りします。

 

では本題。

新しい猫の迎え入れのパターン別、ケージがあったらおすすめな場合と最初から必要ない場合と。

 

 

①人馴れしている猫&先住猫がいない家庭

 

私が保護する子猫は基本的に人を全く怖がらない子が多く、新しい家に行ってキャリーケースから部屋に出してもすぐに探検が始まり、一周すると自分の寝床やトイレの場所などを把握してリラックスできるところでくつろぎます。

結局ケージは全く必要なかったということがこのパターンでは一番多いので、レンタルでお渡ししてトライアル終了時に持ってかえるようなやり方もしています。

 

人馴れしている猫でもやはり最初は環境が変わり緊張してストレスが溜まります。

環境の変化で出やすい症状は「下痢」と「ちょっと尿が赤くなる」ことが多いです。

緊急で病院に行くほどのレベルでもないので様子見しながら長引くようであれば病院に連れて行ってください。

 

一眠りしてご飯食べてうんちしたらほぼリラックスしています。

 

 

②人馴れが微妙な猫&先住猫がいない家庭

 

どの程度の人馴れ具合家によりますが、生後6ヶ月を超えるくらいからビビリになる猫が多くなり、トライアル先で1週間物陰から出てこないということもたまにあります。

生後3ヶ月までに保護された子猫は①のパターンが多く、生後3ヶ月を超えてから保護された子猫は②のパターンが多いです。

あらかじめ、譲渡してもらう人にどの程度慣れているか確認しておきましょう。

また、いつもの部屋ならベタベタに甘えてくる子でも新しい場所では1人で寂しくなって急に臆病になってしまう子もいます。

基本的に1週間もすれば本性を表しますので安心してください。

 

この場合、最初はケージがあったらベターですが微妙なところです。

こういうタイプの子は3日くらいご飯を食べなかったりうんちをしないことがあります。

初心者の場合、ものすごく不安になります。

このまま死んじゃうんじゃないのかとか、トライアルをしなければよかったとかネガティブな気持ちになるのですがビビリ猫の場合このくらいの行動は最初から覚悟しておいてください。

ちゅーるを口元に無理やりツッコんだらペロペロします。

それができたら次はご飯を食べるようになります。

まず3日、次に1週間と猫が徐々に変化を見せてくれるのでビビり猫の場合はちょっとトライアル期間を長くしましょう。

 

 

③人馴れが全くな猫&先住猫がいない家庭

 

全く人馴れしていない猫を保護した場合、ケージは必須アイテムです。

あえて狭いものをを選んでもいいかもしれません。

とにかくスキンシップをしなければ懐いてくれません。

人馴れしていないのレベルも色々あって、ただただ人間を避けるタイプもいれば、引っ掻いてきたり噛み付いてくるタイプもいます。

私の家には9年間人間を怖がって自分からは近寄ってこず、特定の場所で寝ているときだけ触れる猫がいますが、特に危害は加えてこないし自由に部屋の中で動いている姿に癒やされますのでケージから出していますが、特に最初の1ヶ月位はパニック状態になり部屋の中に出しっぱなしにすると脱走を企てるネコもいます。

網戸ストッパーレベルではパニックになって本気の力を出したネコは簡単に網戸自体を破ったり窓枠から外したりするのでせめてパニックになる期間が終わるまではケージで育てることをおすすめします。

 

本気で噛んできたり引っ掻いてくる猫に関しては…

私の場合、よっぽどな理由がない限りは保護しません。

外で暮らす方が幸せな場合もあり、部屋の中でずっと怯えていたり人間を見るたびにシャーシャー威嚇するくらいストレスが溜まる環境よりも元々いた外で暮らす方が良いのではと思っています。

ただし、多頭飼育崩壊などで家の中に暮らしていても全く懐いていない子もいるので、そういう子は保護しないといけない場合も。

 

一生懐かない可能性もあります。

たくさん噛まれて流血することもあります。

本当に覚悟がないとこのレベルの猫は付き合うのが大変で、私自身懐いてない猫の保護をするとプレッシャーとストレスが半端ないです。

懐かせる工夫は色々あり、調べると情報がたくさん出てきますが【孫の手】でよしよししてやるとその延長線上で手で触れる様になることができることも。

あとはちゅーる。

私の場合、シャーシャー猫はとりあえずちゅーるの食いつき方でどのくらいの期間で懐くか予想できます。

シャーシャーいいながらも美味しそうに食べるようでしたらいけますが、パニックになってちゅーる自体をパンチしてはねのけてしまうのはなかなか手ごわいです。

ちゅーるを食べるならば、手の甲に塗ってペロペロさせて、最終的に指先に塗ってペロペロさせながら頭を撫でるという感じで段階を踏んで慣らしトレーニングをしています。

 

 

④人馴れしている猫や人馴れが微妙な猫&先住猫がいる家庭

 

こちらは先住猫ちゃんの性格によりますが基本的に先住猫がいる場合、ケージは準備してください。

そして新しい猫ちゃんの大きさにもよります。

まず、先住猫が他の猫と接したことがあるのかないのか。

あるのであれば、多分本気の喧嘩をしたり怪我をさせたりはないと思いますが、猫と触れ合ったことがない猫は猫の社会を知りません。

初っ端に喧嘩をしてしまったらもう仲良くならないと思ってください。

初めての対面は必ず人が見ていることろで、キャリーケース越しなど怒ってパンチをしても防げるように。

大体の場合は先住猫ちゃんが逃げていきますけどね。

 

 

トライアルがうまくいくかどうかは先住猫との相性次第。

無理と判断する勇気も必要ですし、飼いたいけど仲良くできそうにないなら完全に別室で分けで飼育するということも必要です。

とにかく第一印象でお互いが最悪にならないように工夫してください。

基本的にお互いシャーと威嚇し合います。

それくらいなら大丈夫なのですが、絶対に怪我をさせないようにしてください。

 

 

⑤人馴れしていない猫&先住猫がいる家庭

 

こちらも最初はケージ必須です。

人馴れしていない猫の場合、逆に猫がいるほうが安心できるケースもあり、先住猫ちゃんが人間は怖くないよと教えてくれて段々距離が縮まることも。

ただし、上で書いたようにやばい喧嘩が始まったら止められません。

必ずケージ越しで、お互いが興味を持ち始めた時に初めて直に対面させてください。

 

 

まとめ

 

ケージはあったほうが良いアイテムですが、なんせかさばる。

特に3段の大きいケージは折りたたんでいても置き場所に困るので、小さめのケージでも良いと思います。

先住猫ちゃんがいる場合は共存するためにものすごく有効なアイテムでもあります。

ぜひ自分の環境がどれに当てはまるかを確認して必要ならば購入して新しい猫ちゃんを受け入れる準備をしてください。

 

 

スマホでポチポチポイ活、古着買取、ヴィーガン食品やペットフードの買い物で支援など皆様にしてもらいたいことをまとめています。
参加しやすいものにぜひ協力してください!

 

猫スペースきぶん屋が皆様に協力していただきたいこと一覧

この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

SNS LINK

この著者の記事一覧

関連情報

コメントは受け付けていません。

特集